Eee PC 900A に Debian をインストール
Eee PC 900A
しばらく前に買っていながら、とりあえずちゃんと動くぽいのだけ確認して放置していた Eee PC 900A を、そろそろ使えるようにしようと Debian マシンにすることにする。
900A は、GENO ってところの通販で 2 万弱で叩き売りされてたのを買ったもの。ホントは、画面の解像度はもう少し高くないとツライよなと思ってて、Dell の Inspiron Mini 12 を考えてたのだけど、"Intel GMA 500 (Poulsbo) graphics on Linux: a precise and comprehensive summary as to why you’re screwed" を読んで、現状 Intel GMA 500 との組み合わせしかない Z 系の Atom を使ったやつは避けるが吉と知り、でもそうなると候補まるごとなくなるよなと思ってたところで、激安の 900A のことを知って、ここまで安いならいいかと思い買った。
- ASUS 公式サイトにある Eee PC 900A のスペック表
- GENO の Eee PC 900A 販売ページ (なんと 2009/04/09 現在も在庫がある)
メモリは 2 GB に換装してある (ASIN:B000Y9KLTW)。
900A には、変な UI をかぶせてある Xandros ベースだという Linux がプリインストールされてる。これはこれでいいんだろうけど、やっぱりそれなりに自分でいろいろコントロールしたいなら、一からまるごとインストールし直したほうがあきらかに楽。
ウェブに情報があふれてるからという理由で Ubuntu とかその派生ディストロも考えたのだけど、メイン・マシンで使ってるのと一緒にしておくのがやっぱり楽だろうと、結局 Debian Sid にすることにした。
BIOS のアップデート
新しい BIOS が公開されてたので、なんとなく最新版にした。2009/03/13 公開の Version 0804 ってやつ。問題はなさげ。
ASUS 公式のフォーラムに親切な人が書きこんでくれてるとおりにやった。
- ダウンロードした BIOS を 900A.ROM にリネームして、USB メモリのルートに配置。
- その USB メモリを左側の USB スロットに差しこむ (左じゃないとダメらしい)。
- 900A の電源を入れ、ブート・プロンプトが出たときに ALt キーと F2 キーを同時に押す。
- BIOS のアップデートがはじまるので、終わるまでしばらく待つ。
なお、アップデート中は、安全のため AC アダプタで電源供給しておくべしとのこと。
プリインストールの Linux からも BIOS のアップデートができるぽいことがマニュアルに書いてあったのだけど、新しい BIOS が出てるよって感じにならなかったので、その方法はよく調べもしないままあきらめた。
Debian Lenny のインストールと Sid へのアップグレード
インストール・ガイドにある "簡単な方法" で用意した USB メモリからふつうにインストールした。
内蔵 SSD は 4 GB と容量に余裕がないので、まるまるひとつのパーティションに、スワップはなしにしてみた。メモリが 2 GB あるからいいかなぁと思ってやったのだけど、ホントにいいのかどうかは知らない。メイン・マシンでは / のファイルシステムは XFS にしてるのだけど、/boot が XFS のところにあるとダメなんじゃなかったっけと思い、900A では無難に EXT3 にした。
tasksel ("6.3.5.2. ソフトウェアの選択・インストール") ではすべてのチェックをはずした。必要なものは、あとから自分で入れる方向で。
ひとつ、"DebianEeePC/Model/900A - Debian Wiki" にもあるとおり、Debian Lenny のインストーラは、放っておくと USB メモリに grub をインストールしようとしやがるので、ここは手動でインストール先を指定 (うちの場合も内蔵 SSD は /dev/sdb だった)、リブート時に grub のパラメータを修正することになった (このときには内蔵 SSD が /dev/sda になってるので)。全部 Debian Wiki にあるとおりにやれば OK だったので楽々。
リブートに成功したら、上記問題の修正のため /boot/grub/menu.lst を編集しなきゃだけど、まず export LANG=C して、なにはともあれ sudo 入れて visudo。ちょ、このエディタは nano か、と思い sudo aptitude purge nano。ついでに sudo aptitude install vim vim-tiny_ (←古い vi 風の挙動は慣れなくて)。やっと menu.lst を修正。ていうか、最近は defoptions=quiet なんてなってるのか。そのうち Debian も upstart になったりすればブート時のログ表示って意味なくなったりするのかななどと思いつつ、これは空に。sudo update-grub。
低速 SSD 搭載であることを考慮して、/etc/fstab を編集し、マウント・オプションに noatime を追加。そこで、インストール時に参加するって答えちゃった popularity-contest をやっぱりパージ。noatime にしてても、役に立たないってわけではないみたいだけど。
Q) /usr is mounted with 'noatime'.
Popularity-contest Frequently Asked Questions.
A) popularity-contest relies on atime to know what packages were used during the last month. This means you will only report the list of packages installed without usage information.
あと、tasksel と installation-report が入ってることも思い出してパージ。他にもいらないのがあるけど、それはのちほど。
つづいて APT の設定。/etc/apt/apt.conf.d/99local とか適当なファイルに以下を記述。Recommends なパッケージを勝手に入れるのはやめてほしいっていうのと、依存で入ったパッケージが不要になったときはリムーヴじゃなくパージしてくれってやつ。
Apt::Install-Recommends "false"; Aptitude::Purge-Unused "true";
/etc/apt/sources.list で s/lenny/sid/。インストール時のディフォルトでは main しか書いてないのか、と contrib と non-free を追加。Sid なので security.debian.org と volatile.debian.org のラインは削除 (コメント・アウトされてる cdrom のラインも)。sudo aptitude full-upgrade。無事 Debian Sid になった。
linux-image-2.6.29-1-686 が来てるのでインストール。それと、いいかげん強力な補完がないとツライので bash-completion を入れた……んだけど、zsh のほうが強力な感じ (単純な使いかたしかしてないけど)。4.0 だとちがうんだろうか (Debian Sid の bash は現在 3.2-5)。
時間切れで今日はここまで。
memtest86 が動かない
寝てる間に memtest86 を走らせておこうとインストールしたんだけど (換装した 2 GB のメモリ、実はまだチェックしてなかった)、grub から memtest86 を選んだところで落ちて再起動してしまう。memtest86+ を試したら、こっちは動いた。まあ、どっちかが動いてくれればいいんだ。
ちなみにエラーは出なかった。めでたし。