flush というマウント・オプション

"gnome-mount はまだ発展途上ぽい - だらりな。" で flush というマウント・オプションがあると知り、でも man mount しても出てこないので調べてみると、Linuxカーネル 2.6.19 で追加されたものらしいのだった。

  • FAT: Add "-o flush" mount option for fat for removable media devices (USB flash-based memory devices, MP3 players). Mounting with -o flush tells FAT to write things to disk as quickly as possible. It is like -o sync, but much faster (and not as safe). Think of it like a fast "async" mount
Linux_2_6_19 - Linux Kernel Newbies

以下、いいかげんな日本語訳 (超訳)。

  • FAT: リムーヴァブル・メディア・ディヴァイス (USB フラッシュ・ベース・メモリ・ディヴァイス、MP3 プレイヤー) の FAT ファイルシステム用に "-o flush" というマウント・オプションを追加。"-o flush" をつけてマウントすることで、可能なかぎり早くディスクに書きこむよう FAT ファイルシステムを設定できる。"-o sync" に似ているが、より速い (同時に、"-o sync" ほど安全ではない)。早く書きこむ "async" のようなものと考えていい。
Linux_2_6_19 - Linux Kernel Newbies

日本語にしてわかりにくくなっちゃった気もするけど、まあいい。こんな感じか。

  • 同期書きこみ (sync) との比較: 実際の書きこみが完了する前にシステムに異常が発生するとダメなので、安全性では劣るが、そのぶん (見かけ上の) 書きこみ速度は速い。
  • 非同期書きこみ (async) との比較: できるだけ早く実際の書きこみを行うようになってるので、安全性で勝る。

というようなマウント・オプションだということは、つまり、flush は async や sync と排他で指定するものだということでいいのかな。
さっそく "iPod のマウント - だらりな。" で書いた /etc/fstab を変更してみた。とりあえず /etc/mtab には出てくるけど、これで有効になったと考えていいんだろうか。自分で交換できない HDD をイジメるのはできるだけ避けたいので、ベンチマークとかはやめとく。